- 受付時間内にお越しいただければご予約なしでも対応いたします(待ち時間がかかる場合がございます)
- 円滑な診療のため、紹介状をお持ちになりご予約をお願いします
- 予約がある場合には、指定時間にご来院ください
- 臨時休診により、日程表記載の担当医が不在となる場合がございます
初診 | 紹介状をお持ちの方 | 8:00~11:30 |
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紹介状をお持ちでない方 | 8:00~11:00 | |
再診 | 予約がある方 | 指定のお時間にお越しください |
予約がない方 | 8:00~11:00 |
特長
当科では、常勤医師8名・非常勤医師4名(東京女子医科大学循環器内科 関連病院)という充実したスタッフにより、救命救急センター・地域の各救急隊と連携を行い、24時間365日の循環器ホットライン対応(院内当直)を行っています。
あらゆる循環器疾患に対応していますが、特に虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)に対するカテーテル治療(PCI)と、閉塞性動脈硬化症(ASO、PAD)に対するカテーテル治療(EVT)、頻脈性不整脈(心房細動、発作性上室性頻拍等)に対するカテーテルアブレーション治療(CA)、ならびに徐脈性不整脈に対するペースメーカー治療(リードレスペースメーカーにも対応可能)に力を入れています。
また、院外心肺停止患者さんの緊急対応や他院にて治療が困難な重症心不全患者さんに対する補助循環装置(IABP、PCPS(VA-ECMO))を用いた集中治療、さまざまな疾患を合併した心疾患治療にも対応しています。
当科は埼玉県内でも心不全入院症例が多い施設であり、その診断、治療方針の決定に関して責任をもって行っております。その後、適切な内服薬の選択、多職種での患者さん一人ひとりに合わせた心不全教育を行い、かかりつけの地域の先生方とも連携を密にとり、再入院をできるだけ少なくするような取り組みを多職種・地域全体で行っていきます
- あらゆる循環器疾患に対応しています
- 24時間365日の循環器ホットライン(院内当直)の体制をとっています
- さまざまな疾患を合併した心疾患治療にも対応しています
- 心不全による重症化予防と生活の質(QOL)の改善を図る取り組みを強化しています
FFRct(冠動脈疾患診断支援システム)を6月1 日より導入・運用を開始しています。このFFRct は、心臓CT 画像をもとに、血管狭窄が血流に与える影響を解析することで、冠動脈の狭窄と血流を同時に評価できる検査システムです。2018 年12 月に保険収載された検査法で、埼玉県内では当院が5 施設目の導入となります。
従来の検査方法との違い
従来の冠動脈CT では、冠動脈の狭窄の程度の評価に優れていますが、虚血評価ができないため、治療方針を決定するために、心臓カテーテル検査などの追加検査を行う必要がありました。今回導入したFFRct では1 度の検査で治療方針を決定することができます。
心不全は治療により症状が軽快しても、その後の療養生活における体調管理(食事・服薬管理など)が十分でないと繰り返し悪くなる病気です。当院では循環器内科医師・看護師・メディカルスタッフが連携を図り「心不全チーム医療」を積極的に行い、心不全による重症化予防・再入院防止に努めています。
取り組み①:「心不全療養指導士」によるサポート
当院では、心不全療養指導士を持つ看護師が5名在籍しています。心不全療養指導士は、患者さん・そのご家族に、心不全に関する知識や技術を身に着けていただき、症状の出現や再入院予防をするために、セルフケア支援を行います。心不全療養指導士は、多職種との連携やチーム医療の基盤となることが役割として期待されています。また、毎週火曜日に「心不全看護外来」を行っています。
取り組み②:心不全多施設ハートチームカンファランスの実施
近隣の医療機関の方に参加いただき、心不全に関する知識・情報を他医療機関と共有する「心不全多施設ハートチームカンファランス」を定期的に実施しています。多職種でのシームレスな医療を行えるような連携体制を強化し、心不全による重症化予防と生活の質(QOL)の改善を図ることを目指すものです。
当科では、あらゆる心臓血管疾患でお困りの患者さんに最善の医療を提供するために、病病連携や病診連携をより緊密にし、かかりつけ医である地域の医療機関との間で、医療連携を推進しています。
地域のあらゆる医療機関と提携していますが、下記施設には入院患者さん・外来患者さんともにシームレスな医療の提供をするために当科スタッフを派遣して入院・外来診療を行っています。
専門的な検査や診察・入院が必要な急性期治療は当院が担い、病状が安定されました患者さんには地域の医療機関での効率的で継続性のある医療を受けることをおすすめしています。
当科医師が外来診療をしている医療機関
- 東鷲宮病院(久喜市)水曜日AM:寺嶋
- 騎西病院(加須市)火曜日AM:河西
- 十善病院(加須市)金曜日AM:福島
- 山田ハートクリニック(鴻巣市)水曜日AM:菊池
- 久下おおた内科(加須市):太田吉実(火曜日AM・水曜日AMは当科で外来診療を行っています)
この地域で最も信頼される循環器内科であるための研鑽を続けています。
心臓血管外科医、心エコー医と協力して、適切な診断ならびに医療を提供できるようにいたします。
当院で対応が困難な疾患・治療に関しては、連携病院である東京女子医科大学心臓病センターならびに県内の基幹病院と連携して、責任をもって治療継続を行います。
主な連携先
- 東京女子医科大学心臓病センター
- 埼玉県立循環器呼吸器病センター
- 自治医科大学附属さいたま医療センター
- 上尾中央総合病院 など
- 心電図検査
- 単純X線検査
- 心臓超音波検査
- 下肢血管超音波検査
- 運動負荷心電図検査(マスター負荷、トレッドミル負荷)
- ホルター心電図検査
- 心臓CT検査
- FFRct(冠動脈疾患診断支援システム)
- 心臓MRI検査
- 経食道心臓超音波検査
- 負荷心臓超音波検査(薬剤負荷、エルゴメーター負荷)
- 心臓・血管カテーテル検査
- 電気生理検査
当科では、日々の回診とカンファレンスに基づいて治療方針を決定し、上記の治療を行っています。このため「担当医によって治療方針が違う」ということがありません。患者さんごとに適切な治療が偏りなく選択されるよう、常に心がけています。
主な対応疾患・治療
狭心症は心臓を取り巻く血管・冠動脈が細くなって血液が流れにくくなり、十分な酸素や栄養分が届かなくなる病気です。主に心筋が血液不足となることで一時的に酸素不足の状態に陥り、胸の痛みなどの症状が現れます。
心筋梗塞は、心臓に酸素と栄養分を運ぶ冠動脈が詰まって血液が流れなくなり、心筋細胞が壊死してしまう病気です。冠動脈が急に詰まってしまうので、突然の強い胸痛(押しつぶされる・強くしめつけられる・灼熱感)といった強い痛みに襲われ、冷や汗・吐き気・嘔吐などをともなうこともあります。
心不全とは、心臓の機能が低下することによって、全身の各臓器に血液を十分に送り出せなくなる病気です。送り出される血液が不足するため、全身に多彩な症状を起こします。動悸や息切れ、呼吸困難、むくみは特に多い症状です。
心筋症とは、心臓の筋肉である心筋が何らかの原因で異常を起こすことにより、心臓の機能が低下する病気です。心筋は3つに分類され、どれも心筋に障害を与え、心臓から血液を押し出して全身に血液を送る機能が低下してしまいます。
- 肥大型心筋症:心筋の厚さに異常が起こる病気
- 拡張型心筋症:心筋が薄くなり心臓の内腔が拡張する病気
- 拘束型心筋症:心筋が硬くなる病気
心臓には右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋が存在しており、血液の逆流を防ぐ「弁」があります。弁膜症は、その「弁」に何かしらの原因よって機能が低下し、血液の流れが悪くなる病気です。
不整脈は、脈のリズムがおかしくなったものをいいます。動悸や息切れ、胸痛などの自覚症状が出たり、失神や心不全になる、自覚症状が全く出ない不整脈もあるなどそのタイプはさまざます。緊急で治療が必要な不整脈や要経過観察の不整脈などがあります。
足の血管に動脈硬化が起こり、血管が細くなったり、詰まったりして、足に十分な血液が流れなくなることで発症する病気です。病気が進行すると歩行時の痛みを感じるようになり、次第にじっとしていても足が痛むようになったりします。さらに症状が悪化すると、下肢に潰瘍や壊死が生じ、場合によっては下肢の切断を余儀なくされることがあります。
各種実績
疾患 | 実績 |
心血管カテーテル | 888件(緊急 199件) |
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冠動脈カテーテル治療(PCI) | 287件(緊急PCI 116件) |
末梢血管カテーテル治療(EVT) | 191件 |
カテーテルアブレーション | 62件 |
心臓ペースメーカー | 44件 (リードレスペースメーカー 10件) |
補助循環装置(IABP) | 42件 |
補助循環装置(PCPS・VA-ECMO) | 10件 |