済生会加須病院の救命救急センターでは、厚生労働省DMAT事務局からの派遣要請を受け、能登半島地震の被害を受けた石川県に災害派遣医療チーム(DMAT)を派遣し、1月18日~4日間活動を行いました。

また、DMATロジスティックチーム隊員として循環器内科の木村医師、災害対策室の染谷室長も派遣されました。被災地の一日も早い復興を願い、今後も医療支援をはじめとした支援を続けてまいります。

ロジスティックチーム隊員は、DMAT隊員のうち専門の研修を修了した者で厚生労働省DMAT事務局がチームを編成をし、現地のDMAT活動を指揮する本部等において、責任者のサポートや、病院の支援、情報収集等のロジスティクスを専門とした活動を行います。

福島医師より DMAT活動について

DMATは、災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた災害派遣医療チームです。今回は主に能登中部保健福祉センターにて本部のロジスティック業務、能登総合病院からの患者さんの搬送の調整などを中心に活動しました。規模は縮小して行くと思われるものの、まだまだ災害対応は続きます。

活動の環境に関しては、依然として厳しく、断水が続いている関係で、トイレは持ち寄った水で流したり、水を使わず熱圧着によって排泄物を1回毎にラップ(個包装)して密封するポータブルトイレ「ラップポン」による対応を行いました。被災地の状況は災害の急性期を過ぎたとはいえ、1.5次避難から2次避難の必要性や急性期から慢性期のフェーズへ移行して行く最中で新たなニーズは何があるのか、しっかり現状分析を行い、支援が行き届かない被災者の方々が出ないよう、努めなければなりません。

被災地の1日も早い復興と、被災された皆様の生活が1日も早く平穏に復することを心よりお祈り申し上げます。

福島医師

今回の派遣活動では全国から約1,100隊のDMAT隊員が派遣され、活動を行いました。「地域の医療を守る」という強い想いが感じ、私としても非常に学び多い活動となりました。