1月29日(木)に当院の講堂で「きずなカフェ」を初めて開催しました。これは加須病院で認知症について気軽に話すことのできる集まり(認知症カフェ)です。症状のあるご本人だけでなく、ご家族・関心のある方など、どなたでも参加できる集まりです。
今回、脳神経内科の尾上医師や認知症看護認定看護師が中心となって企画し、認知症当事者およびその家族が日常生活で抱える不安や孤立感を軽減し、「認知症になっても、その人らしい生活は続けられる」という前向きな理解を共有することを目的として開催されました。

冒頭では、「認知症は何もできなくなる病気ではない」というメッセージを明確に示したスライドを用いて参加者の不安を和らげる導入を行いました。また、認知症って何が起きているのか?という解説・認知症に深く関係する物質「アミロイドβ」の脳蓄積についてイラストを用いて分かりやすくお伝えしました。
【解説】認知症って何が起きている?:脳の故障ではなく、回路の変化が起きている。これにより、記憶が取り出し(しまっておく場所が小さくなる)にくくなることがあります。一方で、感情・音楽・体の記録は残りやすいと言われています。
また、参加型プログラムとして、顔の体操(表情筋運動)、「あいうえお」の発生練習、YouTube動画に合わせた「ふるさと」の合唱を実施。さらに作業療法士によるタオル体操を行い、会場全体が自然と一体感に包まれる時間となりました。


最後に、認知症の方が同じ話を繰り返す理由について、「忘れているのではなく、確認したい・安心したい心理による行動」であることを説明するなど、家族の視点転換を促す工夫をお伝えしました。
医学的正確性と親しみやすさを両立させた構成により、参加者の不安軽減、理解促進、交流の場として有意義な成果を得ることができました。今後も地域との連携を大切にしながら、「認知症になっても安心して暮らせる地域づくり」貢献できるように取り組んでまいります。





