10月3日に蓮田市内において令和7年度埼玉県第4ブロック 緊急消防援助隊合同訓練が行われ、埼玉東部エリアの各消防の救急隊や医療機関など約60名が参加しました。当院からはDMATチームとして医師2名、看護師2名、事務員1名が参加し、講義やトリアージ対応連携訓練をなどを行いました。

緊急消防援助隊とは、阪神・淡路大震災を教訓として1995年に創設されたものです。大規模災害等において都道府県内の消防力だけでは対応が困難な場合に、人命救助活動等を効果的かつ迅速に行えるよう、全国の消防機関相互による援助体制を構築することを目的としています(引用:埼玉県)

まず、「災害時におけるDMATの役割・資器材について」「災害時におけるDPAT(被災地域に入り、精神科医療および精神保健活動の支援を行う専門的なチームのこと)の役割と体制についての講義後、各グループに分かれて机上シミュレーションが行われました。土砂災害や地震の影響により傷病者が30名程度いる現場にDMAT隊員として出動した想定で傷病者発生事案における現場での対応など検討後、発表しました。

午後は、多数傷病者が発生した想定でのトリアージ訓練が行われ、トリアージの迅速・確実性の検証、傷病者の搬送先管理、現場と指揮本部との情報共有などを重点的に確認しました。

今回の訓練で得た学びや課題を緊急時に活かせるよう、災害対応能力の向上に努めていきます。