9月26・29日に大宮開成中学・高等学校の学生さんを対象に病院見学・実習の受け入れを行いました。これは、将来埼玉県で医療に従事する志を学生に抱いてもらうことを目的に大宮開成中学・高等学校さまと新規企画。「埼玉県の医療を担う人材育成プログラム」と題し、埼玉県の医療状況の講義や医療現場の見学、看護ケアなどの実習を行いました。26日は中学1年生、29日は高校2年生を対象にそれぞれプログラムを作成し実施しました。

9/26(金) 中学1年生【医療・病院を知る】

9月26日は中学1年生 14名が来院。「患者さんと接する中で患者さんに寄り添う必要性や何を求めいるかを想像する姿勢を感じてもらいたい。「病院」には多くの職種が関わっていることを学ばせたい」という要望をいただき、病棟で看護ケアの実習・病院見学を企画しました。

板橋院長の講義では、加須病院の概要に加え、クリニック・病院・大学病院の違い、病院の機能、最善の治療やケアを患者さんに提供するために、様々な職種が連携していることをお話しました。看護ケアでは、看護師のサポートのもと患者さんにもご協力いただき手浴・足浴を実施。病棟で働く看護師の業務の様子も見ることができたようです。

午後は、医師・看護師だけでなく臨床検査技師・薬剤師・管理栄養士など様々な職種が働いていること、また実際に看護師がどのような業務をしているかを知っていただけるよう各部署をじっくり見学していただきました。なかなか大きい病院に来る機会がないこともあり、見るもの聞くもの全てに興味津々の様子でした。

9/29(月) 高校2年生【埼玉での医師としてのキャリアを考える】

9月29日は高校2年生 8名が来院。医学部を志望している学生さんに対し「埼玉県での医師としての従事を意識させたい。実習を通して、医師・医療に対する具体的な印象を持たせたい」という要望をいただき、各種講義・院内見学・AEDを用いたBLS研修を企画しました。

板橋院長の講義では、加須病院の概要と救急や災害医療の機能をはじめ、埼玉県内の医療資源が不足していること・人口構成変化による医療体制などを解説。今後の埼玉県の医療も鑑み「埼玉県で医療をまもる医師を増やすことが重要」という想いもお伝えしました。院内見学では救命救急センターや病棟、手術室をメインに見学、実習はAEDを用いたBLS研修を救命救急センターの福島医師をはじめ当院の臨床研修医指導のもと行いました。

午後の講義は、当院がある加須市出身の救命救急センター 福島医師より、救急医を目指した転機・やりがい・医師になるまでの道のり、「救急医療の啓発や地域医療の発展など"加須市に貢献する"」という今後の目標をお話しました。最後に臨床研修医による座談会を実施。医師になるきっかけややりがい、大学受験秘話をお話しした後、学生からの質問にお答えしました。

当院が属する「利根保健医療圏」は埼玉県内のなかでも医療資源が不足しているエリアでもあります。今後、医療ニーズが変化していく中で「地域の医療をまもる・つなげるため」には医療人材の継続的な確保が非常に重要となっています。少しでも課題解決に貢献できるよう、当院としても今後も未来の医療を担う人材を育てる取り組みを続けてまいります。