10月3日、当院の講堂にて「LinKazo(リンクかぞ)」を初めて開催しました。この会は、利根保健医療圏内の各病院で退院調整業務を担う皆さまとの情報・意見交換の場を設け、今後の地域内の退院調整を円滑にできるよう顔の見える関係作りを目的として行われました。当院の入退院支援センターで企画立案、平日の就業後にも関わらず16病院28名と多くの皆さまにご参加いただきました。

LinKazo(りんくかぞ):患者さんやそのご家族の思いをつなげる、つながる。医療と介護をつなげる、つながる。地域とつながる。という想いが込められており、LinkとKazoのKを重ねることで「つながる」を表現しています。

冒頭のあいさつは、入退院支援センター長である原医師が行い「地域に良質な医療を提供するためには地域との連携が重要で、その連携を司っているのは入退院調整を行っている看護師やMSW、事務員。普段は電話やFAXが多く、直接顔の見える機会が少ないと思うので、この会で顔の見える関係性を構築し、地域の医療を盛り上げていきましょう」とお話しました。

事例発表は3つ行われ、まず当院の看護師より「抗生剤の治療継続でも転院可能となった事例」を紹介しました。次に「主治医とかかりつけ医の見解に相違があったケース」「複合的課題を抱える家族・本人への支援」と題し当院のMSW(社会福祉士)より発表を行った後、各事例を基にグループディスカッションを行いました。

今回は利根保健医療圏の急性期や慢性期をはじめ、精神科を有する病院など医療の機能が違う方々が参加することで、普段では知ることが少ない事例を知ることができ、さらに全体を通してface to faceの顔の見える関係性を構築することができたのではと考えます。来年度も開催を予定しているため、今回の経験をブラッシュアップするとともに顔の見える関係性を通じて連携を強化してまいります。