7月24日(木)、市民プラザかぞ(加須市市民総合会館)にて出張市民講座を行いました。この出張市民講座は、地域の皆さまが病気や医療について知識を深め、健康増進や維持に役立てていただくことを目的としています。

7月は「乳がん検診のすすめ」 という内容で、診療放射線技師の宝田技師より講義を行いました。当日は14名の市民の方にお越しいただきました。

乳がんは日本人女性の9人に1人が生涯のうちに罹患すると言われており、死亡原因の上位に位置しています。また他のがんに比べ、働き盛りや子育て世代である40代後半から60代に発症のピークがあるのが特徴です。しかし、乳がんは早期に発見できれば治療効果が非常に良いがんと言われており、日頃から月に1回自分の胸をセルフチェックしたり、40歳を過ぎたら症状がなくても2年に1回は検診を受けることが大切です。

今回の講座では上記のこともふまえ、乳がん検診の重要性について解説しました。

乳房のがん検診の1つである「マンモグラフィー検査」は乳房専用のX線撮影装置で透明な板で平たく圧迫して伸ばす検査で、触診ではわからないような小さな病変や石炭化と呼ばれる乳がんの初期症状を画像で捉えることができます。よくいただく検診に対する不安の中に放射線被ばくがありますが、マンモグラフィーの放射線量は非常にわずかであり、受けたことによるがんが発生するリスクはほぼゼロに近いといわれていることをお伝えしました。また、多くの自治体で検診費用の補助も行っており、詳しくはお住まいの市町村やホームページ、保健センターなどに問い合わせするようアナウンスしました。

参加された皆さまからは、「とてもわかりやすくて乳がんについての理解が深まった」「資料とスライドが合致していてわかりやすかった」などのご意見がありました。この講義を通じて、検診を予約してみる・ご家族やご友人と検診について話すきっかけ、乳がん検診の重要性について参考になっていただければ幸いです。

当院では、今後も「出張市民講座」を実施してまいります。この講座を通じ、地域の皆さまが病気や医療について知識を深め、健康増進や維持に役立てていただけるよう取り組んでまいります。

次回の開催について

訪問リハビリテーションについて知ろう!

<日にち> 2025年9月25日(木)
<時 間> 14:00~15:30
<場 所> 市民プラザかぞ 5階 女性青年センター活動室