3月7日に小児救急勉強会「SQO(すくおー)」を院内で開催しました。

小児救急勉強会「SQO(すくおー)」とは? 
医療従事者、行政職員、教職員、消防職員など小児の地域医療にかかわる方が参加する勉強会で、小児に関する症例検討会を通じて救急活動の検証を行い救急活動の質を向上させる/各疾患について理解を深めて知識・技術を身につけ、より良い救急医療を住民に提供する/SQO を通じて真の顔の見える関係を構築する/チーム医療を実践し、地域救急医療を充実させることを目的としています。2012年からはじまり、今回で24回目となります。

対面とWebのハイブリッド形式で実施し、病院関係や消防職員、幼稚園や保育園や学校の教職員など地域医療に関わる約330名の方に事前お申込みをいただきました。

まず、埼玉東部消防組合の救急救命士より2歳7ヶ月男児の頭部外傷の事例で症例発表が行われました。本症例は、男児が車から転落し消防署へ来署、埼玉県立小児医療センターへ搬送を行った事案です。傷病者の観察方法の工夫だけでなく、傷病者への分かりやすい言葉選び、親御さんなどの利害関係者への説明・配慮など、相手の心理状況を理解した接遇について発表がありました。

その後、埼玉県立小児医療センターの荒木医師より「専門医が答える小児頭部外傷のぎもんー子供の未来を支える私たちの初期対応」と題した講義が行われました。乳児の場合、墜落や転落による頭部外傷が多く、頭を打った子どもをどのように観察すればよいか、初期対応のステップを解説いただきました。

今後も継続的に勉強会を実施し、SQOを通じて顔の見える関係性を構築するとともに、地域における小児救急医療の発展につなげてまいります。