11月15日(金)に「さいさぽカンファランス」を当院で開催しました。これは、当院の認定看護師の取り組みや知識などを医療関係者と共有し、地域医療の発展につなげることを目的としています。当日は近隣の病院・介護施設・訪問看護ステーションなどの8施設から32名の方々のご参加がありました。

今回は、「認知症の方をひとりにしないための関わりとは ~その人へ寄り添ったケアを一緒に考えてみませんか?~」と題し、認知症看護認定看護師が発表を行いました。認知症の定義から治療方法、ケアの方法などを解説しました。さらに、認知症の重症度に関わらず、認知症を持つ人を一人の「人」として尊重し、その人の立場になって考えケアを行う「パーソン・センタード・ケア」の重要性をお話ししました。

グループディスカッションの様子。多様な視点からの意見交換が活発に行われました。

講義内でのグループディスカッションでは、病院・施設における身近な事例を上げ、認知症の行動心理症状と対応方法などを話し合いました。各グループには当院の認定看護師が参加、病院だけでなく介護施設・訪問看護ステーションなどの多職種の方と活発な意見交換ができました。

参加者された皆さまからは「多職種の意見が聞け、勉強になった」「パーソン・センタード・ケアの重要性やその人を知ること・知ろうとすることの大切さを改めて実感した」などの声が聞かれました。

今後もこのようなカンファランスを実施することで地域×医療×ヒトの連携を強化し、認知症の人が住み慣れた地域で医療を受けられる体制づくりを目指します。