11月8日(金)に埼玉東部消防組合にて行われた「埼玉県東部地域メディカルコントロール協議会 救急医療研究会」に当院の救命救急センターの福島医師が参加しました。今回の研究会では「最良の最期の迎え方〜本人・家族に寄り添った多職種の対応」というテーマのもと、消防・県や市の行政・老健施設・病院など、普段交流の少ない多職種での事例発表・意見交換が行われました。
メディカルコントロール協議会の役割は、救急業務の高度化が図られるよう、救急救命士に対する指示体制や救急隊員に対する指導・助言体制の調整、救急活動の事後検証に必要な措置に関する調整など、メディカルコントロール体制の構築に係る実質的な調整を行うことである。都道府県消防主管部局、管轄内の消防機関・郡市区医師会、救急医療及び救命救急センターに所属する救急医療に携わる医師などで構成される。(引用:厚生労働省医政局指導課資料)
埼玉県東部地域メディカルコントロール協議会の管轄する地域は、春日部市・草加市・越谷市・八潮市・三郷市・吉川市・松伏町・加須市・久喜市・蓮田市・幸手市・白岡市・宮代町・杉戸町の11 市 3 町です。埼玉県東部地域メディカルコントロール協議会では、救急搬送困難例の解消を目的に「救急医療研究会」を立ち上げ、年1回開催している。
福島医師からは「心肺蘇生を望まなかった事案に関する検討と課題」と題し、事例発表を行いました。救急搬送時に傷病者の意思に沿った心肺蘇生の実施が行われていない現状についての調査結果を発表。将来の変化に備え、将来の医療及びケアについてご家族や近しい人、医療やケアの担当者とあらかじめ共有しておく取り組みである「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」の重要性をお話しました。