やけどについて

やけどの程度は、温度×接触時間で決まってきます。低温でも長時間接触しているとひどいやけどになってしまいます。また、やけどの程度はⅠ度・Ⅱ度・Ⅲ度の三段階に分けられます。

  • 【Ⅰ度】皮膚が赤くなる
  • 【Ⅱ度】水泡ができる
  • 【Ⅲ度】皮膚の深いところまでのやけど、あとが残る

やけどの進行をとめるためにも、とにかく冷やすことが大切です。最低で5分以上、水道水を流しながら冷やしましょう。やけどした皮膚は感染を起こしやすいため、流水で冷やすのが清潔です。アロエや味噌、バターを塗ると良いと言われることもありましたが、塗ってはいけません

やけどになってしまったら?

熱湯をかぶってしまった場合

直接皮膚に水をかけると、水泡が破れたり、皮膚がズルッとむける危険があります。肩にかかったお湯が太ももまで流れたなど思わぬところにお湯がかかっていることもあるので、靴下やオムツも含め肌に直接触れているものは決してとらず、シャワーで服の上から全身に水をかけます

お風呂に転落したなど全身にやけどを負った場合

やけどがひどいと直接流水をかけることによって水泡が破れたり、皮膚がズルッとむけてしまうことがあります。水で濡らしたバスタオルで全身をくるみます。冷やした後は、体が冷え切ってしまわないように、濡れたタオルの上からさらに毛布などでくるんで体を保温します。

低温やけど

カイロや湯たんぽなどでも長時間同じところに当たっているとやけどになることがあります。カイロは使用方法を守り、湯たんぽは体から10 ㎝以上離れたところに置くようにしましょう

こんなときはすぐ病院に行きましょう!

  • 赤みがある程度だが、子どもの手のひら5個分より広い範囲のやけど
  • 水ぶくれがあって、子どもの手のひら5個分より広い範囲のやけど
  • 狭い範囲でも皮膚が灰白色や暗赤色のとき
  • 手のひらや足の裏の大きなやけど。(指がくっついてしまうため)
  • 顔のやけど(鼻や口の周りのやけどは熱いものを吸い込んでいるため、内部が外見以上にひどくなっていることもある)
  • 陰部のやけど(尿が出なくなることもあるため)