内視鏡センターについて

2017年4月より今までの内視鏡室を組織的に整備し、内視鏡センターを立ち上げました。対象は主に消化器疾患としており、スタッフも消化器内科と兼任しています。年々増加する内視鏡のニーズに応えるべく、効率的な運用を心掛け、また、迅速かつ柔軟に対応できる体制を目指しています。また、苦痛の比較的少ない経鼻内視鏡も積極的に施行していますので、ご希望の方はお申し出下さい。

安全を第一に考え、かつ精度の高い診断治療を行うことを方針としています。

内視鏡のニーズに迅速かつ柔軟に対応することで、予約待ちの期間を短縮し、早期発見早期治療に努めたいと考えます。安全を第一に、かつ苦痛の少ない内視鏡に努めてまいります。

主な治療・検査内容

  • 逆流性食道炎や機能性ディスペプシアは主に外来で投薬を中心に治療します
  • 食道静脈瘤については内視鏡的食道静脈瘤結紮術や硬化療法で治療します
  • 手術適応のない食道がんについては化学療法や放射線治療(他病院と連携しながら)、内視鏡的食道ステント留置術などで治療します

  • ヘリコバクターピロリ感染による胃炎は外来で1週間の内服で治療します
  • 胃潰瘍は外来での内服治療が原則ですが、出血を来している場合には内視鏡的止血術で治療します
  • 胃腺腫や比較的早期のがんについては内視鏡的粘膜剥離術(ESD)で治療します
  • 手術適応のない胃がんは化学療法や内視鏡的胃十二指腸ステント留置術などで治療します

  • 十二指腸潰瘍は外来での内服治療が原則ですが、出血をきたしている場合には、内視鏡的止血術で治療します

  • クローン病は内服や生物製剤の点滴・自己注射・免疫抑制剤・顆粒球吸着療法で治療します

  • 潰瘍性大腸炎、クローン病は、生物製剤の点滴 自己注射 免疫抑制剤 顆粒球吸着療法で治療します
  • 大腸憩室は、炎症の場合は投薬での治療ですが、出血を来している場合は、内視鏡的に止血しますが、それでも不十分な場合は、血管内治療で止血します
  • 大腸ポリープや早期の大腸がんについては、内視鏡的粘膜切除術(EMR)で治療します

  • B型肝炎は、核酸アナログ製剤で治療します
  • C型肝炎は、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)で治療します
  • 自己免疫性肝炎は、必要な場合は肝生検を施行し、ステロイドを中心し治療することもあります
  • 非アルコール性脂肪肝については、肝硬変 肝癌に移行する可能性が高い場合には積極的に投薬を中心に治療します
  • 肝硬変は、併発庄に対する治療が主となりますが、高度の腹水については腹水ろ過濃縮再静注療法(CART)も行っています
  • 肝がんについては、手術適応がない場合には肝動脈塞栓術やラジオ波凝固療法(RFA)で治療します

  • 急性胆嚢炎は、発症から数日経過している場合や重症時は経皮的胆嚢ドレナージ術や吸引術、また内視鏡的胆嚢ドレナージ術で治療し、落ち着いたのち外科で胆嚢摘出術を検討します
  • 手術適応のない胆のうがんは、化学療法で治療します

  • 急性胆管炎は、内視鏡的ドレナージ術で治療します
  • 胆管結石は、内視鏡的胆道砕石術で治療します
  • 手術適応のない胆管がんは、化学療法や内視鏡的胆道ステント留置術で治療します

  • 急性膵炎は、重症の場合は膵動注療法や内視鏡的膵管ドレナージ術で治療します
  • 慢性膵炎は、主として外来での内服で治療します
  • 手術適応のない膵臓がんは、化学療法や胆管ステント、場合によっては血管内治療も併用して治療します

各種実績

検査・手術・治療 件数
上部消化管内視鏡 XXXX
食道静脈瘤結紮術(EVL)  
内視鏡的上部消化管止血術  
内視鏡的上部消化管ステント留置術  
小腸内視鏡  
小腸カプセル内視鏡  
下部消化管内視鏡  
内視鏡的大腸ポリープ切除術(EMR)  
内視鏡的下部消化管止血術  
内視鏡的下部消化管ステント留置術  
内視鏡的逆行性膵胆管造影術(ERCP)  
内視鏡的胆管(胆嚢)ドレナージ術 (ENBD ENGBD)  
内視鏡的胆管ステント留置術  
内視鏡的胆道砕石術  
経皮経肝胆嚢ドレナージ及び吸引術  
経皮経肝胆管ドレナージ術  
肝動脈塞栓術  
腹部血管塞栓術  
膵動注療法  
バルーン下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)  
内視鏡的胃瘻造設術  
慢性C型肝炎に対するDAA治療  
顆粒球吸着術  
腹水ろ過濃縮再静注療法