9月29日、市民プラザかぞにて「第5回 心不全多施設ハートチームカンファランス」を開催しました。このカンファランスは、「心不全」に関する様々な問題点や今後の解決方法を多くの医療機関の皆さまと共有することで、地域全体で心不全による重症化予防や入院の回避等を図ることを目指すものです。今回で5回目の開催で、病院医師・開業医・それぞれの施設の看護師・リハビリ技師・栄養士・薬剤師など約40名の方にご参加いただきました。

講演では、済生会熊本病院 薬剤室長の柴田啓智先生とWebでつなぎ、、超急性期病院における病院薬剤師の役割や、積極的な多職種チーム形成の重要性についてご講演いただきました。

続いて、久喜市にある比企医院 副院長の比企優先生からは、大学病院でのご経験と現在のクリニックでのご勤務を通じて、地域循環器医療の在り方について貴重なご講演をいただきました。いずれも一つの組織や職種の枠を超え、地域全体での連携の必要性を改めて認識する機会となりました。

ディスカッションパートでは、薬剤部門・リハビリテーション部門・看護部門から、それぞれの立場における病院とクリニックの連携上の課題や、その解決に向けた取り組みについて活発な議論が交わされました。

これまでの5回の開催を通じて、「多職種の視点を学ぶことで新たな発見がある」「地域全体で顔の見える関係づくりができる」といった声を参加された方々よりいただいております。今後も定期的にカンファレンスを継続し、シームレスな医療連携体制を強化することで、地域に根ざした心不全診療に貢献してまいります。

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