5月29日(木)に「埼玉県東部地域メディカルコントロール協議会 第46回症例検討会」がオンラインで開催され、当院の救命救急センターの福島医師が参加しました。

メディカルコントロール協議会の役割は、救急業務の高度化が図られるよう、救急救命士に対する指示体制や救急隊員に対する指導・助言体制の調整、救急活動の事後検証に必要な措置に関する調整など、メディカルコントロール体制の構築に係る実質的な調整を行うことである。都道府県消防主管部局、管轄内の消防機関・郡市区医師会、救急医療及び救命救急センターに所属する救急医療に携わる医師などで構成される。(引用:厚生労働省医政局指導課資料)

埼玉県東部地域メディカルコントロール協議会の管轄する地域は、春日部市・草加市・越谷市・八潮市・三郷市・吉川市・松伏町・加須市・久喜市・蓮田市・幸手市・白岡市・宮代町・杉戸町の11 市 3 町です。埼玉県東部地域メディカルコントロール協議会では、救急搬送困難例の解消を目的に「救急医療研究会」を立ち上げ、年1回開催している。

福島医師からは「利根保健医療圏初の救命救急センターの実情とワークステーション型ドクターカーの運用」と題し、救命救急センター実績・埼玉東部消防とともに運用している「ワークステーション型ドクターカー」の事例発表を行いました。救命救急センターの概要をはじめ、ドクターカーの要請基準などをお話しました。今後も院外における事例発表を積極的に行ってまいります。

ワークステーション型ドクターカーについて

2023年11月より常駐型救急ワークステーション(埼玉東部消防組合)と連携を図り、ワークステーション型ドクターカーの運用を行っています。消防署が所有する救急車(高規格救急車)に医師・看護師が同乗して、救急現場に出動することで、緊急度や重症度の高い患者さんを病院外で早期に診療開始ができ、救命率の向上や後遺症の軽減が期待できます。

ドクターカーの目的

  • 医師による、医療介入・決定的治療までの時間短縮
  • 救急隊では不可能な高度な医療の提供
  • 治療方針決定の前倒し