2月6日、当院講堂にて水害机上訓練を実施しました。水害机上訓練とは、水害が発生したことを想定して、机上で避難の仕方や対応策をシミュレーションする訓練です。当日は、加須市役所・新久喜総合病院の職員の方にオブサーバーとしてお越しいただき、当院は災害対策委員会メンバー・施設担当者・院内保育室スタッフが参加しました。

DMAT隊員である木村医師より、2019年(令和元年)の台風19号の被害状況・対応方法などの報告がありました。当時は栗橋病院で、木村医師の判断で災害対策室にて待機。河川の水位上昇が続き、浸水の危険性がでてきたため、1階に入院されてた患者さんを垂直避難させたそうです。

加須病院では新築の際に敷地に土を盛り、県道38号線の上青毛堀川付近から3mほど地表面を高くしているため浸水の危険性は低いものの、病院近隣で浸水した想定での初動対応は検討が必要でした。各グループにDMAT隊員1名がファシリテーターとして入り、多職種で水害時の想定されること・対応方法などを話し合いました。今回は机上訓練のみでしたが、話し合った内容をもとに初動対応の明確化、水害対策訓練の実施に向けたブラッシュアップを行うとともに、平時の備えを病院全体で強化してまいります。