2月5日、市民プラザかぞにて「第4回 心不全多施設ハートチームカンファランス」を開催しました。このカンファランスは、「心不全」に関する様々な問題点や今後の解決方法を多くの医療機関の皆さまと共有することで、地域全体で心不全による重症化予防や入院の回避等を図ることを目指すものです。今回で4回目の開催で、病院医師・開業医・それぞれの施設の看護師・リハビリ技師・栄養士・薬剤師など約45名の方にご参加いただきました。
講演では、ゆみのハートクリニックの弓野理事長・室橋看護師長とWebでつなぎ、お話を伺いました。ゆみのハートクリニックは、地域での外来診療と在宅医療(訪問診療・訪問看護・訪問リハビリテーション・訪問栄養指導など)を行っており、現在グループ全体で東京・大阪・福岡の7拠点を展開する法人でもあります。
室橋看護師長からは「多職種心不全クリニックにおける看護師のチャレンジ」と題し、循環器疾患の訪問医療などおいて包括的に管理されるクリニックの現状、院内での多職種はもちろんのこと院外の地域支援の担当や看護師などとの連携による地域一丸となった取り組みをお話いただきました。また、弓野理事長からは「重症心不全の在宅管理~5つのポイント~」の内容で、大学病院でのご経験から地域に根ざしたクリニックの開設の経緯や、訪問診療を中心とした地域医療の最前線のお話を伺いました。
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その後、地域のクリニックの先生方、当院の循環器内科を担当している看護師さんを中心とした、参加者全体でのディスカッションを行い、今回のゆみのクリニックからの御講演から学んだ様々な知見も参考にし、地域の心不全に関する課題や対応方法など話し合いました。
今後も年に2回のペースで当カンファランスを実施することで、利根医療圏における循環器診療を病院・診療所にこだわらず、多職種でのシームレスな医療を行えるような循環器地域医療に貢献できるよう努力を継続していきます。