10月9日(水)市民プラザかぞにて加須市 医師出前講座(加須市主催)を行いました。10月は乳がんの啓発ピンクリボン月間でもあり、当院の乳腺外科 西田医師より「乳がん」について講演を行いました。

乳がんの罹患数は年々増加しており、日本人の女性の9人に1人が乳がんになるといわれ、女性の中でも最も罹患数の多いがんです。しかし、乳がんはステージⅠ※であれば5年生存率が9割と早期発見・治療をすれば治りやすい病気でもあります。

ステージⅠとは:がんの腫瘍が少し広がっているが、筋肉層の範囲にとどまっており、リンパ節への転移がないこと。★がんは進行度に応じ、ステージ0~ステージⅣまでの5段階に分類されます。ステージⅠ、Ⅱ・・・と、病状が進行するに従ってステージが上がっていきます。

講演では、乳がんの症状や疫学などの基礎知識をはじめ、乳がんの増加原因(危険因子)、乳がん検診、治療方法などを解説しました。乳がん検診では、マンモグラフィ検査と超音波検査の違いなどを画像をもとに解説するとともに、早期発見につながる乳がん検診を受けることが大切であるとお話しました。最後に、「ブレスト・アウェアネス」という『乳房を意識する生活習慣』が大切であることもお話し、普段の自分の乳房の状態を知っておくことで、ささいな変化にも気づくことができる自己検診も啓蒙しました。

今後も積極的に講演会の開催・参加し、地域における健康維持・増進につなげてまいります。