9月28日にテルモメディカルプラネックス(静岡県足柄上郡中井町)にて、看護師10年目研修「ダイヤモンド研修」を行いました。これは看護師10年の職員を対象の研修で、10~14年目の15名が参加しました。看護師になってから今までをリフレクションし、看護観やキャリアアンカーを再認識する機会です。

リフレクション(reflection)とは、自分が経験してきたことを振り返り、行動や思考を見つめ直して改善へつなげていくプロセスのこと。学習や学びのリフレクションは、アメリカの教育哲学者ジョン・デューイ/ドナルド・ショーンの2名の理論をもとに作られた概念の1つで、様々な業界の人材育成の手段としても用いられています。

プライベートをはじめ、医療技術の進歩や病院移転など仕事面でも多くの変化があった10年間の振り返りを事前に行い、当日はグループ内で発表をしました。他者の意見を聞く・言語化することにより、自分自身を見つめ直すきっかけになりました。また、仕事のやりがい・看護観などのキャリアアンカーを考えるディスカッションでは、活発的な意見交換が行われました。

その他、テルモメディカルプラネックスの施設見学では、テルモの歴史や技術、病棟や手術室、カテーテル治療室などの医療現場を忠実に再現した「ホスピタルスタジオ」を見学しました。

参加者からは「グループワークで色々な悩みやポジティブな体験談など聞けて参考になった」「10年間を振り返ることがなかったので良い機会だった」「同僚からみる自分を知れたりできてよかった」などの声があり、大変有意義な研修となりました。

教育担当

看護の現場では、患者さん・その場の状況に応じて判断し対応する必要があるため、日々リフレクションをし業務改善を図っています。今回は看護師10年目という大きなターニングポイントで、それまでの経験を振り返り、「人に伝える=言語化をすること」を大切にしました。自分の看護観を深めたり、それまで気づかなかった自分の良さなど自分自身と同僚の価値観を知るきっかけにもなりました。