こどもの「下痢」について
離乳食を始める前(生後5~6ヶ月頃まで)の便は、水っぽくてゆるいのが一般的です。排泄された便が健康な便なのか、下痢の便なのかなかなか区別がつきにくいものです。ポイントは「いつもの便に比べてどうか」です。いつもより水っぽくないかを見るようにしましょう。また、便の回数、母乳やミルクの飲みぐあい、機嫌、熱の有無など、全身状態を見て判断しましょう。
家で様子を見ましょう
- 便はゆるいが、機嫌が良く食欲もある
- 6ヶ月くらいまでの赤ちゃんで、普段から下痢気味だが、順調に体重が増えている
受診しましょう
- 便の中に血が混じっている
- いつもと違う臭いがする、白っぽいなど便の状態が悪い
- 下痢だけでなく、発熱や嘔吐がある
- おなかを激しく痛がる
- 水様の下痢が頻繁に続き、ぐったりしている。反応が鈍い
- 水分がとれない、おしっこがいつもより少ないなどの脱水症状があるとき
※受診するときには、便のついたおむつや便を持参しましょう。診断の手助けになります。
ホームケア
脱水症状に気をつけましょう
下痢で一番気をつけなくてはいけないのが、脱水症です。水分補給(湯冷まし、イオン飲料、お茶など)をこまめに行いましょう。下痢をすると普段よりも多くの水分や糖分、塩分などの電解質が失われます。大人に比べて体の水分の割合が多い赤ちゃんが下痢をすると、脱水が進むのが早いのです。
おしりのかぶれにも注意しましょう
下痢をするとおしりがかぶれやすくなるので、おむつ交換のたびに洗面器にお湯を張って座浴をしたり、シャワーで洗い流してあげると良いでしょう。ただし、洗った後は十分水気をとり、乾燥させてあげましょう。おむつ交換をした後は必ず手洗いを行いましょう。家族にうつってしまうことがあります。