6月2日に日本救急医学会認定のICLS講習会「第2回済生会加須病院こいのぼりICLSコース」を院内で実施しました。臨床研修医や看護師、臨床工学技士、放射線技師12名が受講、コースディレクターは救急医学科の福島史人医師が務めました。
ICLSとは?
医療従事者のための蘇生トレーニングコースです。医師、看護師、救急救命士だけではなく、歯科医師、臨床検査技師、医学部学生など様々な医療従事者が受講しています。緊急性の高い病態のうち、特に「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」を習得することを目標としています。講義はほとんど行わず、実技実習を中心としたコースです。受講者は少人数のグループに分かれて実際に即したシミュレーション実習を繰り返し、約1日をかけて蘇生のために必要な技術や蘇生現場でのチーム医療を身につけます。
日本救急医学会・ICLS(https://www.icls-web.com/about/icls_about.html)
除細動器を安全に使うためのコツ、4つの心電図波形の評価・判断、気管挿管を含めた気道管理を学び、蘇生実習用人形を用いたシミュレーション実習を行いました。心停止した傷病者の発見後、どのようにチーム蘇生を展開していくかをさまざまなシナリオで実際の現場に即したICLSシミュレーション実習を繰り返しました。
心停止直後の処置には、あらゆる医療者がチームの一員として参加し、蘇生を始める必要性を判断し・行動に移すことが重要です。今後も継続して講習会を開催し、患者さんに適切で迅速な救命対応を行える人材育成に注力してまいります。