当院の臨床工学科は透析部門とME部門の2部門で業務を行っています。
特徴は、埼玉県北東部の地域医療を担う一施設として透析部門技士とME部門技士が別々に24時間365日夜間休日緊急呼び出し体制(オンコール体制)を実施しています。従って同じ時間帯に2部門の治療が可能であり、質の高い医療を行っております。
次に各部門の概要紹介をいたします。
透析部門
特殊な血液浄化を含めた、血液浄化全般を行っています。透析室を中心に、外来・入院の透析治療を実施、ICUや病棟への透析機器を移動しての出張血液浄化も行っています。
夜間休日に対しては腎移植対応を含めた緊急血液浄化対応を実施しています。透析機器管理に対しては院内修理および定期点検・オーバーホールの実施、透析液管理に関しては、エンドトキシン・細菌検査を実施し管理・毎症例に対して透析液濃度測定し管理しています。臨床工学技士の立場から、患者さんに安全で安心な血液浄化治療を受けていただく努力を日々行っています。
ME部門
当院のME部門は、部門内を以下の3分野に分け活動をしています。
1:院内のME機器管理と臨床支援業務・ME機器修理業務
2:手術室内でのME機器管理と各種臨床支援業務
3:高気圧酸素治療臨床業務
各分野に責任者を配置し、当日の業務内容を考慮しつつ部門内で適切な技士配置を行い、最適な臨床技術提供を実施しています。
各治療に対し常に安全安心なME機器を使用できるように・ME機器のメンテナンス業務・ME機器中央管理業務・臨床支援業務・院内ME機器講習会を行っています。
また、近隣地域では数少ない高気圧酸素装置を配備し、100%酸素を使用した高気圧酸素療法も行っています。
臨床工学科の科内方針として、「業務心得」を設定しています。
1:院内では、常に医師・看護師・その他、関係者と連携を保つように心がける。
2:各個人、現在置かれているポジションを再確認して何事にも常に向上心を持ち、
知識・言動・技術・態度を今以上に磨くように心がける。
3:各人、現在の技術・技量・知識状態で満足せず邁進すること。
4:クリアできる目標を定め邁進結果に対して達成感を持つ。
5:何事に対しても自分にできる限り厳しく心がけること。
臨床工学科の業務内容を活かし、業務の幅を拡げる。
周辺地域および院内から信頼される臨床工学技士を育てる。