後期研修についてご興味ある先生がおりましたら病院人事担当までご気軽にご連絡ください。0480-70-0888(代表)
〇地域で診療されている先生方と神経内科疾患について勉強しようという神経内科疾患勉強会も、年に2回行っております。
神経内科後期研修プログラム
【診療科紹介】
埼玉県北東部に位置する2次医療圏である利根保健医療圏では神経内科医が少なく、その中で救急医療、急性期入院を行う神経内科は実質的には当院のみです。そのため脳卒中のみならず痙攣重積や細菌性髄膜炎などの神経救急疾患や救急患者の神経徴候のコンサルテーションを多く経験できます。
また外来では紹介患者が多く、さまざまな疾患の初診患者を診ることができます。
同じ利根保健医療圏にある教育施設の国立病院機構 東埼玉病院の協力のもと、変性疾患や筋疾患などの神経難病のケア、在宅医療、神経病理についてもより専門的に臨床研修を行うことができます。
当院は日本脳卒中学会専門医制度研修教育施設でありますが、当院脳神経外科の協力のもと、血管造影や血管内治療なども経験できます。
幅広く神経疾患、神経徴候を経験し、神経内科においては患者との良好なコミュニケーション、問診、病歴、診察が何よりも大切であることを深く実感し、救急医療での神経内科の役割、病院での神経内科医の役割、地域社会(医療)での神経内科医の役割を考えながら研修ができることを目指します。
【施設認定状況、指導医、専門医 】
准教育施設
指導管理責任者名:村上 善勇
指導医名:村上 善勇
専門医名:村上 善勇
【後期研修到達目標 】
後期研修では以下の内容を身につけ、研修終了後には神経内科専門医取得可能となる。
①ミ二マムリクアイアメントで定めた神経学的症候や病態の意味を正しく理解し、適切な病歴および神経学的所見をとることができる。
②神経生理、神経放射線、神経超音波、神経病理、神経遺伝学をはじめ、各種神経学的検査結果の意味・解釈や治療の内容を理解できる。またミニマムリクアイアメントで定めた検査、治療、手技は自ら施行し、適切な判断を下すことができる。
③適切な確定診断を行い、治療計画を立案し適切な診療録を作製できる。ミニマムリクアイアメントで定めた疾患については主治医として十分な診療経験を有している。
④診断・治療方針の決定困難な症例や神経内科救急をはじめ迅速な対応が必要な症例などにおいて、自科の専門医、他科の医師に適切にコンサルトを行い、適切な対応ができる。
⑤コメディカルと協調、協力する重要性を認識し、適切なチーム医療を実践できる。コメディカルに神経疾患に関するわかりやすいレクチャーができる。
⑥患者から学ぶ姿勢を持ち、常に患者の声を聴くという原点に戻り、かつ患者と患者の周囲の者に対するメンタルケアの大切さを知り、実践できる。
⑦神経学的障害をもった患者の介護・管理上の要点を理解し、在宅医療を含めた社会復帰の計画を立案し、必要な書類を記載できる。
⑧神経内科救急疾患における診察の仕方、処置の仕方について学び、実践できる。
⑨医療安全、倫理、個人情報保護の概念、医療経済について必要な知識を有する。
⑪カリキュラムの修得度を定期的に自己評価するとともに、指導医の評価も受けつつ、自己研鑽を積み重ねる。
⑫ミニマムリクアイアメントは、全項目中80%以上においてAもしくはBを満たす研修を積むことができるよう、自施設における習得が不十分な内容は、神経学会をはじめ関連学会の主催する教育講演、生涯教育講演、ハンズオンセミナーなどに積極的に出席し、学習する。
【神経内科専門医を目指す後期研修の3年間 】
1年目
指導医・上級医による指導をうけながら、主治医として外来・入院診療の研鑽を積む。神経内科の考え方や知識を学び、必要な診断方法や治療方針を習得していく。特に質の良い病歴が聴取できるように訓練する。神経疾患患者のプレゼンテーションが適切にできるようになる。検査業務については、指導の下に適切に施行できるようにする。救急外来では、神経内科救急に対する処置について研鑚を積む。外来では、指導医の指導下、主な疾患を満遍なく診療し経験する。退院後の患者の治療継続を行い、疾患の縦断像を把握できるよう努める。指導医や上級医の指導の下、各種書類を適切に記載する。医療安全・医療倫理の講演会には積極的に出席する。
2年目
引き続き、指導医・上級医による指導をうけながら、主治医として外来・入院診療の研鑽を積む。
他科からのコンサルテーションを積極的に受けて、さまざまな神経徴候を経験する。外来では紹介患者の診療も指導医のもと、担当する。基本的な疾患では適宜指導医・上級医に相談しながらひとりで診療可能なレベル到達を目指す。検査業務についても基本的な内容はひとりで施行できることを目標とする。救急外来では、神経内科救急に対する経験を深める。教育施設である東埼玉病院の協力のもと、神経難病のケアや在宅医療、医療制度についても学ぶ。指導医や上級医の指導のもと、各種書類を適切に記載する。医療安全・医療倫理の講演会には積極的に出席する。地方会などへの演題発表を積極的に行う。希望によっては、2年目は教育施設である国立病院機構 東埼玉病院で研修を行う時間も設ける。
3年目
主治医として外来・入院患者を受け持ちながら各種検査を行うととに、臨床研修医の上級医としての指導やコメディカルの指導も行う。他科からのコンサルテーションにたいし適切に対応できるようになる。全人的な診療の中での神経内科診療の習得を目指す。総会や地方会などへの発表のみならず、地元医師会や介護施設などでの神経内科疾患関連の勉強会や地元住民への健康講座などでも積極的に発表、参加し、地域社会での神経内科医の役割について考える。神経学会の定めるミニマムリクアイアメントを適切に達成できるよう、指導医と相談し、不足する研修内容は関連病院、学会ハンズオンセミナー、各種学習会などを通じて習得できるよう研鑽に励む。 なお、希望によっては、院内の脳神経外科あるいは、教育施設である東埼玉病院での研修を行う時間を設ける。
【検査業務】
脳波読影、神経伝導検査、針筋電図、頚部超音波検査、嚥下造影、そのほか希望に応じて脳血管造影。
【カンファレンス】
多職種カンファレンス、新患入院カンファレンス、外来患者カンファレンス、高次脳機能カンファレンス(リハビリテーション科と合同)、抄読会(脳神経外科と合同)CPC、院内病理カンファレンス、地域医療連携カンファレンス。
【研修記録と修了評価】
・神経内科専門医を目指す研修医は神経学会のホームページにあるミニマムリクアイアメントをダウンロードし、3年間で全ての項目の研修ができるよう目標を定める。
・指導医は、年度毎にミニマムリクアイアメント達成状況を確認し、過不足なく研修ができるよう努める。
・3年間の研修修了時、もしくは自施設を研修医が移動する際に、指導医は神経学会のホームページより研修修了証明書をダウンロードし、必要事項を記載の上、研修医に渡す。
・評価記録の記載されたミニマムリクアイアメントと研修修了証明書は神経内科専門医を受験する際に必要となる可能性があるので、研修医と指導医は大切に保管すること。
【週間予定表】
火曜日:午後 多職種カンファレンス、神経伝導検査
水曜日:午前 嚥下造影 午後 神経伝導検査
木曜日:午後 回診、入院新患カンファレンス
金曜日:午後 抄読会(隔週,脳神経外科と合同)、高次脳機能カンファレンス(隔週)
その他:
・頸動脈エコー検査、脳波読影は随時実施
・頸動脈エコーは担当患者について行う。嚥下造影は神経内科だけでなく他科の患者さんについても行う。
・外来は1年目 1コマ、2年目 2コマ、3年目 2コマ
・脳卒中救急診療当番を脳神経外科と協力して行う
・救急患者、他科入院患者コンサルテーションは随時あり。
・適時、東埼玉病院 神経内科 臨床カンファレンス、回診に参加
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月曜日 |
火曜日 |
水曜日 |
木曜日 |
金曜日 |
午前 |
外来 |
外来 |
嚥下造影 |
外来 |
入院新艦患
カンファ |
午後 |
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多職種
カンファ/
神経伝達検査 |
神経伝導検査
頸動脈エコー |
回診、入院患
者カンファレ
ンス |
妙読会
高次脳カンフ
ァ |