当院では、まず泌尿器科の疾患に対しダビンチ手術を導入してまいります。
その後、呼吸器、消化器、その他疾患に順次対応していく予定です。
手術支援ロボット「ダビンチ」とは?
ダビンチ手術は、患者さんのからだに5-12mmの小さな穴をあけて行う、傷口が小さい低侵襲(ていしんしゅう)の手術です。そのため、開胸手術や開腹手術に比べて、手術中の出血量が少なく、術後の疼痛を抑え、機能温存の向上を可能となります。当院では6月1日の加須病院の開院に合わせ、手術支援ロボット「ダビンチ」を導入いたしました。
当院の疾患対応について
当院では泌尿器科の疾患に対しダビンチ手術を導入してまいります。その後、外科、消化器外科、呼吸器外科、などの疾患に順次対応していく予定です。
ダビンチ手術担当医よりメッセージ
この度、済生会加須病院開院と共に、最先端のロボット支援装置であるダビンチXiを導入できることになりました。従来行ってきた腹腔鏡下手術の多くが今後ダビンチで行える時代になってまいりました。
当院ではまず前立腺癌に対する前立腺摘除術から開始していく予定ですが、今後腎臓癌や腎盂尿管癌、膀胱癌に対しても行えるように準備してまいります。済生会病院は恩賜財団として地域医療に貢献することを目的に設立した病院です。今回のダビンチ導入が利根医療圏を中心に近隣の医療に貢献できるように安全安心な高度の医療を提供できるように努力いたします。
なお、近い将来ダビンチ手術は当院外科や呼吸器外科でも行っていけるように準備をしております。
<ダビンチ手術担当紹介>
小林 裕(こばやし ひろし)副院長
聖マリアンナ医科大学卒
- 専門
- 泌尿器科疾患全般
- 認定・専門・指導
- 医学博士
- 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医・泌尿器科指導医
- 臨床研修指導医
- 緩和ケア研修修了
泌尿器科の詳細はこちら(診療科紹介へ移動します)https://saikazo.org/outline/department/division-11/
費用(保険適用について)
当院では各疾患に対して順次対応していく予定です。その他の疾患については、保険適用ではないため自由診療となります。自由診療の場合、全額自己負担となります。
前立腺がん 入院10日から14日(入院期間が月をまたがない場合)
※健康保険を使用して前立腺全摘手術を行った場合で、入院期間が月をまたがない場合の手術・入院費用を試算したもの(個室料、食事代等を除きます)。
※ご加入の健康保険の種類や所得により異なる場合がありますので、詳しくはご相談ください。
使用する機器について
Intuitive Surgical社の開発した「da Vinci Surgical System (ダビンチ)」を導入。世界で約6,700台・国内で約450台(2021年時点)の実績を誇ります。
【画像の補足説明】
①「ペイシェントカート」の4本のロボットアームにその動きが伝わります。
②「ビジョンカート」のモニターに手術中の画像が映し出され、手術スタッフも同じ画像が共有されます。
③「サージョンコンソール」とよばれる操縦席に座り、3D画像を見ながら手元のコントローラーを操作します。
ダビンチ手術をご希望の方
ダビンチ手術をご希望の方は、外来受診の上、担当の医師にご相談ください。
<お問合せ>
TEL:0480-70-0888(埼玉県済生会加須病院の代表電話)