当院は2022年6月の新築移転と同時に、利根保健医療圏で初めてとなる「救命救急センター」に指定されました。さらに県内初の「常駐型救急ワークステーション(埼玉東部消防組合 加須署)」が併設されています。当院と救急隊の連携を図り、より質の高い救急医療を提供すべく、ワークステーション型ドクターカーの試験運用を令和5年9月1日より開始します。
ワークステーション型ドクターカーとは
消防署が所有する救急車(高規格救急車)に必要に応じて当院の医師・看護師が同乗して、救急現場に出動することで、緊急度や重症度の高い患者さんを病院外で早期に診療開始ができ、救命率の向上や後遺症の軽減が期待できます。当地域における患者さんに良質な医療を提供することで、プレホスピタル・ケア(病院前救護体制)の充実強化が図れます。

当院と埼玉東部消防組合で取り決めた「医師要請基準(※)」に基づき、消防指令センターの要請で出動します。

(※)医師要請基準
1.119播入電時に通信指令担当がキーワードに定める内容を覚知した場合
2.現場の指揮官が医師による医療行為等が必要と判断した場合
3.救急ワークステーションにおいて救急ワークステーション担当又は
救急隊長が医師による医療行為が必要と判断した場合
【成人・小児共通キーワード】
救出困難事案/多数傷病者発生事案/火災による傷病者発生事案
著しい呼吸困難を伴い心肺停止に陥る可能性があると判断した場合
重症外傷/目撃のある心肺停止状態の傷病者/アナフィラキシー
【小児(15歳未満)専用キーワード】
心肺停止/生後3ヵ月未満で頻呼吸、ぐったり(虚脱)症状がある場合
けいれん(泣いてる「気道が開通している」場合は除く)/持続する意識障害チアノーゼ/溺水(水難救助含む)事案
2023年8月28日 ニュースリリースはこちら